Vtuber「ニーツ/VT212」紹介インタビュー 無機物として生きた1ヶ月と今後
メカ少女バーチャルYouTuberこと「ニーツ」をご存知だろうか。
ニーツ/VT212(以下"ニーツ")氏は、2018年1月から活動を開始したバーチャルYouTuberである。活動から1ヶ月経たずして、
YouTubeチャンネル登録者数1万人
Twitterフォロワー数7000人
と大変伸びのあるメカである。
今回ニーツ氏の紹介記事を執筆するにあたり、
なんとインタビューという形でニーツ氏本人に協力して頂けることになった。
そもそもバーチャルYouTuberでもなければ本職のインタビュアーでもない、強いて言うなら「バーチャルブロガー」だがそんなダサい呼称は使いたくない、という私が何故こんな記事を書けることになったか。まずはその経緯を説明させて頂きたい。
特に興味の無い方は青くてデカい文字が見えるまで飛ばしてほしい。
が、できれば読んで欲しい。今現在私に降りかかっているクソみたいな誤解を解きたいので。
端的に言ってしまえば全部ミディちゃんが悪い。
ミディちゃんとは、作曲バーチャルYouTuberである。詳しくは過去記事参照。
私も個人的に作曲を嗜んでいるので、同じ畑の人間(?)ということでミディちゃんと少しずつリプライ等を交わすようになった。しかし彼女にはバーチャルでもなんでもない一般人を勝手にバーチャルYouTuber扱いするというお茶目な悪癖があった。結果がこれである。
↓
↓
もう全部違う。
「同じバーチャルYouTuber」の先輩って何?
確かに一時期バーチャル作曲家を自称し、割と本気で「作曲Vtuberデビューしちゃおっかな〜」なんていう大学生のワンチャンより軽い気持ちを抱いていたことはあったが、ミディちゃんが先に登場して諦めたのが何を隠そう私である。ちくしょ〜!
しかし、先に触れた通りニーツ氏はメカなもので、ミディちゃんのようにわかってやってるいるわけでもなく、どうやらバグで誤認識を起こしていると思われる。こればかりは仕方がない。アップデートを待つしかない。AIは所詮人間のエゴによって作られたものなのだ。間違いはある。許すしかない。
ニーツ氏自体は以前から存じ上げていたし、せっかくフォローして頂いたので「僕の推しである岩本町芸能社も好きになって欲しい」というダイレクトマーケティングを試みたのだが、
わかってやってんだろテメー!!!!!!!!
☆そもそもニーツ氏とは
そんなこんなで偶然にもニーツ氏と繋がりができた為、「私はブログを書くのが趣味の一つなのですが、せっかくなので以前書いたミディちゃんの紹介記事(僕の過去記事参照)と同じようなものを書かせて欲しい、もしよかったらインタビュー形式とかどうだろうか」という旨をDMで送信したところ、二つ返事でOKが出た。 さすがはメカ、全ては0か1。その上、
「私のようなメカで良ければ、いくらでも協力するので、インタビューで聞きたいことがあれば、なんでも聞いてくださいね」
とのことで、このメカ謙遜してる・・・!!!!メカなのに・・・!!!!すげえハイテクAIだ・・・ッ!!!!となった。本当に感謝します。ありがとうございます。
ということで、無機物のバーチャルYouTuberとしてデビューしてから1ヶ月、瞬く間に頭角を現したニーツ氏、その内情に迫っていきたい。なお専門的な内容ではないので安心して欲しい。
ちなみにミディちゃんの時は無許可で書いた。すんませんでした。
さて、インタビューに入る前にニーツ氏の基本的な紹介を済ませておく。
前項で述べた通りニーツ氏はバーチャルメカ少女YouTuberである。
ツインテールのような頭部のモジュールと、電磁石で接続された関節が印象的だ。なお腕には ロケットパンチ機能が搭載されており、ニーツ氏に仇なす敵を秒で粉砕することができる。実際には腕が弾け飛んでいるようにしか見えないのだが、本人曰く「速すぎて見えないだけ」とのこと。俺じゃなきゃ見逃しちゃいそう。
ちなみに電磁石の関節は現在かなりユルユルで、動画中ではたびたび腕が外れてどこかへ飛び立ってしまう為にそっちの方がロケットパンチっぽく見えるという状態になっている。
最初のうちは無機質な声だったが、アップデートを重ねるにつれ非常に可愛らしい声帯へと変化している。正直可愛い。
動画冒頭の挨拶は「おはこんばんちは」。朝昼晩でマルチに対応する機能的な挨拶である。さすがメカ。
活動としては単発の動画だったりゲームの実況動画だったり生放送だったりとYouTuberの基本を押さえたものだが、やっぱりメカなので普通のYouTuberとは比較にならないほど発想がズレがち。動画は現在「物理演算」を主に取り上げており、一時期ニコニコ動画で夜な夜な物理演算系の動画を漁ってケタケタ笑っていた私としては非常に楽しいものである。
例えば、かの有名な「壺ゲー」の実況では、
とまぁご覧の通りGetting over itではない全く違う何かをプレイしている。どうやら物理演算で構成されたゲームのようだが、一体全体どこの誰が実況者自身が壺に入る展開を予想しただろうか。
単発動画は短いのでニーツ氏を知らない人は記事を読む前に試聴してみよう。
また、節分の際には恵方巻きの制作に挑戦しているのだが、
無茶苦茶。机に沈むわ、米は散らすわ、どこの電子の海から釣り上げてきたのかなんとも食欲の湧かない水色の「バーチャルマグロ」を取り出すわ、そんでまたまぁ〜腕がよく取れる。あと初見の頃から思っていたのだが米から黒煙がもくもくと立ち上がっているのは何故なのだろうか。火事じゃん。
とにかく、物理演算の世界で生活するのは非常に大変そうだというのがよくわかった。異世界転生が流行ったのと同様に、バーチャルの世界に行きたいとお考えの方もいるかもしれないが、ここではポンコツ物理演算無しに生活できないのだ。案外しんどい世界である。がんばれ。
「バーチャルお料理教室」はニーツ氏の動画の中で私が最も好きな作品なので是非見て頂きたい。
バーチャルマグロをビームサーベルで調理するシーンは圧巻だ。
そしてニーツ氏を語る上で欠かせないのが、「きのこ派たけのこ派論争をバーチャルの世界に持ち込んだ張本人」ということだ。
最初の自己紹介動画の時から現在に至るまで執拗にたけのこを推進し、きのこ派を駆逐せしめんとしている中々の過激派である。そもそも何故そんな戦争をバーチャル世界に持ち込んできたのか、加えてミディちゃんが「たけきのこ派」とかよくわからないこと言ってるのについてはどう思っているのか、そこらへんも後で聞いてみることとする。ちなみに僕は両方食いません。
なお、2018年2月現在、ニーツ氏は動画中でたけのこの里を食べることに成功していない。
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それではインタビューに入る。メカにインタビューを行うのは初めてなのでいささか緊張しているが、果たしてニーツ氏は普段どのようなことを思考しているのだろうか?
今回はTwitterのDM機能を通して直接お話を伺うことになった。そもそもDMなんて滅多に使わないので非常に緊張した上に、
危うくガチ恋へ誘導されるところだった。あっぶねぇ。油断も隙もない。好きはある。好き。
☆別に全くもって独占って訳じゃないけどニーツ氏インタビュー☆
───まずは、YouTubeチャンネル登録者数1万人達成おめでとうございます
☆有機物に生まれて良かった〜〜〜〜〜〜〜!
───改めて。無機物としてバーチャルYouTuberを志したきっかけ等はありますか?
「のじゃロリさん」とは言わずもがな「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」ことねこます氏のことである。コンビニアルバイト店員から一躍バーチャルYouTuberとして名を馳せた彼の言葉が、今の活動のルーツとしてあるようだ。
───活動開始から1ヶ月経たずしてチャンネル登録者数1万人を達成したニーツさんですが、活動当初の思い出や周りの反応なんかを教えてください。
一桁とは・・・。今の数字から考えると想像もつかない環境である。登録者数が増えるきっかけとなった媒体が何かは分からなかったが、今に至るまでの変化は劇的だっただろう。
───ふと思ったのですが「ニーツ」及び「VT212」とはどういった意味なのでしょうか?
「VT」は「バーチャル」を意味するものと思われるが、数字についてはニーツ氏が尊敬するという方の誕生日「1992/1/12」が由来とのこと。
私の方で心当たりは無かったので検索にかけてみたところ、出てくるのはタレントばかり。一応Twitterでもサーチしてみたが、
まぁ違うよな。
「伝わる方には伝わる」とのことなので心当たりのある方は是非ツイートして欲しい。
───YouTuberといえば皆さん多種多様な個性をお持ちですが、ニーツさんにとっての自分のアピールポイントなどはありますか?まぁ(メカ的な意味で)一目瞭然ですが・・・
いやそっちかい。
それニーツ氏のアピールポイントというか所属している派閥の広報活動でしょ。しかも意外と勢力図はトントンぐらいに思っているご様子。 この流れで早くもきのこたけのこの話に突入するとは思わなかったが、せっかくなので突っ込んでみることに。
───何故きのこたけのこ戦争をバーチャル界で勃発させようとお考えになったのでしょうか?そしてたけのこ派の大義とは?
やはりきのこたけのこ論争の根本は「味の優劣」らしいが、先に述べた通り今のところニーツ氏はバーチャル世界でたけのこの里を食すのにそもそも成功してない。大義に至っては説明すら無かったのだが、これも「分かる人には分かる」のだろうか?ちなみに僕はどっちも食べません。
ところで冒頭で紹介したミディちゃんはたけのこでもきのこでもなく「たけきのこ派」とよく分からないことを語っていたが(過去記事参照)、ミディちゃんと親交のあるニーツ氏はたけのこ派としてそのことについてどう考えているのだろうか。
───ところでミディ氏は「たけきのこ派」と語っておりましたがこれについてはどうお考えでしょうか?
たけきのこ → たけのこ80%
たけきのこ → きのこ60%
比率としては微妙なラインだけどミディちゃんがそう言うなら仕方ないよね・・・ぐらいのニュアンスだろうか。
その前に文字比の問題なの・・・?
───話は変わりますが、ニーツさんのボディやその他動画で使われているものは全て自作なのでしょうか?生放送でバーチャルマグロを制作したりしていましたが・・・
───なるほど。もし、メカニックさんにもお話を伺るのであれば、製作秘話や大変だったことなどを教えて頂けますか?
メカニックの安否が気になるがそれはさておき、ニーツ氏のボディはメカニックが、それ以外のものはニーツ氏が制作しているようだ。
ちなみにSteamでゲームを買うのもメカニックの仕事らしい。中々に歪な上下関係のご様子。
なおハーヴィンは「グランブルーファンタジー」、ククリクは「MEGAMI ENGAGE」のキャラクターである。
両方金髪ロリキャラなところからメカニックの性癖がビリビリ伝わってくるが、ニーツ氏が金髪ではないのを見るに、どうやら制作においてはロリのみを意識したようだ。「制作においてはロリのみを意識した」って今後の人生で二度と使うことのないフレーズなんだろうな。
動画中では追加モジュールとして眼鏡をかけることも。
さてボディの話といえばニーツ氏に現在新しい動きがあるのを忘れてはならない。
───ニーツさんには近日「妹」ができるということですが、そちらはどういったものなのでしょうか?同じくバーチャルYouTuberとして生み出されるのですか?
機能についてはなんとなくわかるものの、具体的な運用方法について残念ながら教えてもらえなかった。しかしこの解答は初出の情報らしいので、ニーツ氏のファンは是非チェックして欲しい。どうやら時折不調に見舞われていた声帯の安定と、さらなる感情表現を可能にしたようだ。登場が楽しみである。
ニーツ氏の妹として公開されたビジュアル。柿色の髪を後ろで結び、三白眼、メカ耳、ガスマスクと、属性てんこ盛りで非常に可愛らしい。Twitterの固定ツイートの画像に「実はポニテもある」と書かれていたが、どうやらここで使われるようだ。
───ボディなどの制作もですが、同時に生放送や動画制作も色々大変だったと思います。ご自身の動画で特に気に入っているものや思い出深いものなどはありますか?
これね。
確かに出オチではあるが、「出オチが最後まで連続する」という非常に味わい深い動画になっている。まさにニーツ氏の代表作と言ってもいいだろう。
この動画にどれほどの手間がかかったのかについては、怖くて聞けなかった。
───やはりバーチャル世界で生活するのは大変ですか?
実にニーツ氏らしい解答だ。「ゲームの中に入ったり」という言葉は特にグッときた。まさにバーチャルの醍醐味とも言える魅力であり、ニーツ氏はそれをしっかり楽しんでいるようである。
───今後挑戦していきたいこと・目標としていることはありますか?
まさかの歌ってみた挑戦!確かにあの声帯からどのような歌が奏でられるのかは私も大変気になるところである。
「自力でたけのこの里を食べる」という目標に関しては、すぐに達成されそうな気もするし、一生達成されないような気もする。不思議な感覚だ。というか自力じゃなかったところで食べられるのだろうか…。 いつかその日を拝めることを心待ちにしています。
インタビューも長引いてきたので、ここで最後の質問になった。
───現在のバーチャル文化について何か個人的に思っていること・持論などあれば是非語ってください。
───次の世代のことについても、考えてらっしゃるんですね。長いインタビューを受けて頂き、ありがとうございました。最後に、次の世代のバーチャルYouTuberになるかもしれない有機物のみなさんへメッセージをお願い致します。
☆有機物のみんな〜〜〜〜〜〜〜!!!!次のバーチャルYouTuberは君だ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
あとがき
結局私は本当にバーチャルYouTuberでもなんでもないのですが、色々な偶然が重なって実際にバーチャル活動をしている方から貴重なお話を聞くことができました。ニーツさん本当にありがとうございました!今後一層のご活躍をお祈りしております。
ニーツ/VT212
話に出てきたミディちゃん
ぼく