拝啓 白藤環さん 鈴木あんずさん
最近推しができた。
「あんたま」こと白藤環と鈴木あんず、そして「女優部」こと日向奈央、栗原桜子、夏目ハルの「岩本町芸能社所属タレント」である。
僕はもちろんあんたまから入ったものの、女優部の方々も等しく好きなので「あんたまにあ(あんたまを応援する気持ちを一片でも抱いている人達を指す)」ではなく「岩本町芸能社er」という2秒で考えたクソ単語を名乗っている。
新年一発目の放送ではたまきの口から「ハードあんたまにあ」としていくつかの名があがり、その中に見事自分も含まれていた訳だが(ありがとうございます)、僕はあくまで岩本町芸能社erである。別に深い意味は無い。僕の人生において気に入った語感は大切にしていきたいというだけだ。
さてこんな記事を読んでいる方には不要なのかもしれないが一応「岩本町芸能社」とは何なのか雑に記しておく。なお先に記しておくがこのブログはそれなりに長くなることが予想される。すでに指が痛い。覚悟されたし。
岩本町芸能社とは2017年の夏コミからその姿を現した、そしてさらに言うと現わしきれなかった企業である。夏コミでフォロワーが1万人越えればメジャーデビューするバーチャルアイドルとして売り出され、蓋を開ければ3日間で400人という見事な結果を記録した。
事前告知を一切行わず爆死した企業、ということで一時期Twitterを騒がせたのをご存知の方も多いだろう。最近では「岩本町芸能社ってあの時の爆死してたとこ!?」という書き込みもよく見るようになった。そうです。その企業です。なお僕がこの結果を皮肉交じりの言葉でここに書き記しているのは、ファンとしてその事実を受け止めるべきだと思っている他に、後述するこの記事の本題に関わる大切な表現だからである。どうか気にしないでほしい。
その後岩本町芸能社は「9月末までにフォロワー1万人を越えればデビュー」という新たな約束を取り付け、再びその歩みを始めた。流石に長くなるので割愛するがとにかく2017年9月24日にこれを達成、メジャーデビューが決定した。
うああ!
余談ではあるが9月24日に秋葉原UDXで行われたフォロワー1万人を達成した際の体験会(VRヘッドセットを通してあんたまとお喋りできる)で、1万人達成直後の体験者は僕であった。正直な話僕はその時あんたまを知ってから日が浅く、体験会参加も3〜4回目くらいの新参(個人の感覚です)だったのだが、とにかくその日の現場は凄かった。残り100人を切ってからの勢いは凄まじく、途中で体験会を中断、カウントダウンを開始し、1万人達成の瞬間には秋葉原UDXの小さな会議場で凄まじい歓声が巻き起こったのである。マネージャーは泣き崩れ、周囲は拍手と「おめでとう」の嵐。僕は完全にその場の空気に触発され、涙腺が緩むのを感じた。そして直後の自分の番で残した言葉がこれである。
「じーえふですが・・・
あの、"涙"で見えないんですよね、
何にも。」
いっそ殺してくれよ。恥ずかしいわ。VRゴーグルつけて推しを目の前にしてる人間なら何か見えてろよ。
しかし涙で視界がボヤけていたのも事実であり、さらに恥ずかしい話この後みんなで「おめでとうございま〜す!」ってやろうとして見事その場の方々に意図が伝わらず失敗した。ある意味1万人達成の事実よりも泣けた。
なお僕が感極まって大変恥ずかしい事態になっている動画はYoutubeのアーカイブにバッチリ残っており、なんならその後投稿された1万人達成の5分ダイジェストにて字幕がつき、さらにあんたまフォロワー1万人達成までの軌跡をまとめた動画で再び出演を果たし、極めつけにSHOWROOMなどでは生放送以外の時間はその動画が自動的に流れる仕様になっていた。嬉しいけど社会的に死にませんか?ある意味これらの事態が僕を岩本町芸能社の犬にさせたと言っても過言ではないかもしれない。
泣き崩れる丸茂マネージャー。エモい。
なんにも見えない時の僕。はっはっ!
ようやく本題に入る。
12月、あんたまにクリスマスプレゼントを贈ると彼女達からメッセージカードが返ってくるというファンからしてみればトチ狂うレベルの素晴らしい企画があった。しかし僕はアイドルにプレゼントなど送ったことがない。色々悩んだ末に仕事で使えれば良いなということでイヤホンの分岐ケーブルと、1万人達成の際に作ったファンソングの音源をCDに焼いて用意した。そして、最後に「ファンレターを書こう」と思い立った。覚えている方もいらっしゃるかもしれないが、クリスマス放送で送ったプレゼントを紹介してもらった際、たまきが「じーえふさんのメッセージカードが凄い感動的だった」と言っていたアレである。
実際に送られてきたクリスマスカード。ステッカーやフォトカードなども全てこのファイルに入れてあります
結論から言うと、ファンレターの文面はワードで書き起こして印刷した後にデータを削除した。自分でも何故そうしたのかよくわからないが、少し小っ恥ずかしかったのと、ファンレターは応援の気持ちを伝える為のものであって、そのログを自分が持っていることに大して意味を感じなかったのだと思う。
あれから1ヶ月近く過ぎ、ファンレター何を書いて送ったのか自分でもよく覚えていないのだが、ただ一つだけ確かに覚えている部分がある。
2017年8月から活動を始めた岩本町芸能社、あんたま。
最初のコミケは大爆死。
Twitterは炎上。
結果的にフォロワーは増えたが、残る数千人の壁。
活動手段は体験会及び生放送のみ。
全国を回って行われた連日の体験会。
そして全国行脚の中断。
確かに、マネージャーやスタッフさんの頑張りはよく見えた。しかし現実は残酷であり、プロデュース側として至らなかった部分は多々あっただろう。
みんな大変だったろうと、無責任ながら思う。
しかし、考えてみて欲しいのだが、というか、考えなくてもわかると言われそうなのだが、改めて想像して頂きたい。
その渦中で一番辛かったのはやはりあんたまの二人だったのではないだろうか。
二人の女子高生がアイドルを目指す、その決断すら僕には真似できない立派なものである。そして同時に不安も多かったと思う。アイドルという現場、さらに言えばバーチャルアイドルという先進的な難しいステージにおいて、彼女達をエスコートするのは言うまでもなく大人の仕事だ。酷なことを言うが、それが至らなかった結果が夏コミである。みなさんは当時の二人の気持ちを考えたことがあるだろうか。僕には想像もつかないほどの不安があったのではないか。このままじゃダメと、わかっていても、自分の力だけではどうしようもならない。抱いた夢が、たった3日で終わってしまう。スタートラインにすら立てない、不安と、恐怖。
しかし、
彼女達がその不安や恐怖を、弱みとして我々ファンに対して明確に見せたことがあっただろうか?
少なくとも、僕の見た限りでは、無かった。
二人はいつでも明るく、いつも通りに、振る舞ってみせてくれた。
生放送に行けば、必ず名前を呼んでくれた。
その可愛らしい姿を、会話を、見せてくれた。
その姿勢こそが、アイドルではないだろうか。
だから僕は彼女達を応援する。
彼女達は、我々ファンにとって紛れもなくアイドルなのだから。
・・・といった内容を書いて送った。これだけのことを書いていればデータを削除してしまったのもご理解頂けるだろう。
長くなったので、ここらへんで〆ることにする。もちろん僕が彼女達を応援する理由はこれだけではない。自分でいうのも何だが自分は偏屈な人間なので、夏コミの失敗とかそこらへんのダメなとこも含めて好きだったりする。むしろこの点の方が共感できる方が多いかと思う。しかしこういった「アイドルとしての二人」についても、少し考えてみてほしい。そうすれば、例えそれが妄想であったとしても、今以上にあんたまのことを好きになれるはずである。巷で話題のバーチャルYoutuberには無い良さが、きっと見つかる。
稚拙な文章力ゆえに、途中主語が大きくなってしまったりしたが、どうかご容赦頂きたい。
そして最後に、過程はどうあれ、今目の前にある結果を手繰り寄せたのは間違いなく丸茂マネージャーを始めとしたスタッフの力である。どうかこれからも頑張ってください。
女優部及び馬越についてはまた別の機会に。
お〜わり 昼飯食ってきます
岩本町芸能社HP
岩本町芸能社withあんたま Twitter
ぼく
https://twitter.com/grapefruit_uhr