コミケで爆死した企業の隠し球はバーチャルケンタウロス馬越健太郎
君は馬越健太郎を知っているか。
僕は正直知りたくなかった。こんな気持ちになるくらいなら。
馬越健太郎とは、自称岩本町芸能社所属の天才俳優である。
岩本町芸能社についてはこちらの記事を参照してもらいたい。(他サイト様へのリンクです)
君はC92の「プロジェクト名未定」または「岩本町芸能社」に気づいたか http://givemegohan.pigboat.jp/2017/08/14/
コミケで爆死した岩本町芸能社はいま、超元気 http://givemegohan.pigboat.jp/2017/09/13/
コミケで伝説を生んだ岩本町芸能社のVRアイドル「あんたま」、ユニバーサルからデビュー決定 劇場も2018年オープン http://panora.tokyo/42542/
この記事を読む前に、必ずこちらの記事を読んで、「あんたま」について知って欲しい。また、併せて僕の過去記事「拝啓 白藤環さん 鈴木あんずさん」も読んで頂けると嬉しい。みんな可愛くて良いコンテンツなんです。
岩本町芸能社「あんたま」及び「女優部」。
そもそも僕はあんたまをみんなに知って欲しいが為に馬越健太郎についての記事を書いている。つらい。
僕が岩本町芸能社「あんたま」を追いかける中で、いつの間にやらひょっこりその存在を現したのがコイツである。
正直な話、僕は馬越健太郎が苦手であった。理由としては以下のようなものがある。
・ 何者なのかさっぱりわからない
岩本町芸能社「あんたま」がフォロワー1万人を達成したのが2017年9月24日のことである。過去記事を読んでもらえればわかると思うが、当時の勢いは凄まじいものがあり、初期の頃から追いかけてきた者達は感動という名の風呂にどっぷり浸かっていた。その余韻も冷めやらぬ2017年10月11日に彼のTwitterアカウントが作成された。しかし一切のプロフィールは無く、HPにも載ってない始末。後述するが岩本町芸能社「女優部」よりもそのお披露目が早かったことが何とも腹立たしい。なお、彼に初めてのフォロワーがついたのはそれから4日後のことである。 あんたまの生放送でその存在がほのめかされたことがきっかけであった。
・明らかな"ツッコミ待ち"
僕自身岩本町芸能社からの「新キャラ」に戸惑いながらも彼のTwitterを覗いてみれば、TSUTAYAは素晴らしいだの、窓からゴキブリが入ってきた話だの、マジで暇な男子高校生のようなツイートをしている。アイドル抱えてる事務所のタレントがレンタルCD屋に行った話とかゴキブリの話って正直どうなの。とにかく彼のTwitterを見た瞬間、僕の心は激しく拒絶反応を示した。これにツッコんではいけない、思うがままになってはいけない、と。鈴木あんずのピンショットに「後輩とデートなう。」などという虚偽の文章を添えたツイートを見た時は若干ながら殺意が湧いた。相手バーチャルの存在なんですけど。というかそもそも当時彼がバーチャルの存在なのかどうかすら判断できなかったため仕方ない話である。彼の顔はTwitterアイコンのスカしたイケメン野郎のイラス・・・写真しか無かった。
・当時わりと受け入れられてた
これは僕が斜に構えていただけの話なのかもしれないが、あんたまにあと呼ばれる方々は当時彼の存在を拒むどころかTwitterで仲良くリプライをしていたのである。あんたま界隈のファンは優しい、という話はよく聞くが、優しいんじゃなくてどっか大事な部分がバグってんじゃないのかって思った。正直。
これらの理由から僕は彼について一切のツイートを避けていた。そもそも公式からの扱いが会社に住み着いてるフリーターのような扱いだったし、「コミケで馬越のグッズも出したい」という旨のツイートには公式から「利益が出ないので売らない方がいいと思います!」という辛辣を通り越して悪辣なリプライを受けていた。この時ばかりは少しばかり同情した。
お前の存在の方が怖かったよ。僕は。
しかし、そんな僕ですら無視できない事件が起きる。俗に言う「馬越健太郎生放送乱入事件」である。概要は以下の通り。
・2017年12月25日、クリスマス放送を兼ねて「岩本町芸能社感謝祭2017」の放送が行われた
・この時、日向奈央(ひなお)、栗原桜子(らっこ)、夏目ハル(ハル姉)の三人による「女優部」が初お披露目となった
・わきあいあいとしたトークも終盤に差し迫った頃、みんなで集合写真を撮ろう!という流れになった
・あんたまと女優部の五人がカメラに向かってポーズを取っている最中、画面後ろに不審者が乱入。即座にスタッフに捕らえられお縄となったが、彼こそが馬越健太郎であった。(参考:岩本町芸能社感謝祭2017 https://youtu.be/PwtWtwtVuCg 59分50秒地点)
問題の写真がこれである。
もうどこからツッコんでいいやら・・・初登場から首が消失してんのは何?デュラララかなんかで見たことあるけど。
僕は少なくとも馬越健太郎の存在を「認識」していたのでいいとしても、初見の方からすれば何が起きているのかわからない恐怖を植え付けられただろう。「可愛い女の子の生放送中に突然首の無い男の上半身が写り込んだ」のである。
文字に起こすとチープな心霊番組のようだ。ちなみに、この事態に視聴者からのコメントで気づいた女の子達は大はしゃぎであった。なんか手とか振られてた。腹立つ。
しかしここまではそんなに取り沙汰する話でもない。癪に触るが、実際問題この事件によって彼の3Dモデ・・・存在が確認され、「岩本町芸能社は馬越を売っていくつもりである」というのは理解できた。いつか彼が日の目に当たる時には、ちゃんと応援しよう、とも心のどこかで思った。ほんの少しだけ。
しかし事態は予想の斜め上を通り越し、もはや地球の衛星軌道から外れる勢いで急転することになる。
全てが変わったのは2017年12月29日、冬コミ1日目の話であった。
あんたまにあの方々が「ようやく推しにお金を落とすことができる」状況になった中、結局馬越はコミケに自分のグッズをねじ込み、ウォーターオブウマコシ(水)(300ml)(500円)(裸の男が印刷されている)(直筆サイン入り)(在庫200本)と、抱いてホールドオンミー(抱き枕カバー)(1万円)の発売が決定した。当時の僕のフォロワーのツイートがこれである。
そらな。賢明な判断だと思います。というかそれ以外なら買ってやろうという心意気が見えるだけ凄いけど。
そしてコミケ当日、僕も初のあんたまグッズに心を躍らせながらオタクの聖地ビッグサイトに到着。迷うことなく企業ブースのある西側へと歩みを進め、岩本町芸能社を探していると、
あんたまフォロワー1万人達成の時の巨大な写真が。
エ、エモい・・・。
アタシ成人男性だけど泣いちゃいそう。幾多の苦難を乗り越えて二人がようやくここまで。ハシャぎにハシャいで連れのオタクと記念撮影しまくり、満足したところでようやくカウンターへ。この時点で馬越に対する意識は完全に無い。すっかり忘却の彼方であった。さぁ、あんたまに金を落とすぞ、さぁ、今こそ推しに投資するぞ────────
は?
馬なんだけど。
馬越健太郎、馬なんだけど。
理解が追いつかない。手が震える。全身から嫌な汗が吹き出る。僕の脳が、止めようとしても、目の前の状況を理解しようとする。理解しようとしてしまう。今そこにあるのは、裸の、セクシーな、馬。
馬越健太郎は馬であった。
正確に言うならケンタウロスと呼ばれる、上半身人間・下半身馬の獣である。思えば彼は今まで執拗に下半身を晒してこなかった。それはこの瞬間のためだけの伏線だったのだ。
脳細胞が"馬"に侵食されるのを顔に出さず、平静を装いつつも、会計をしているスタッフの元へ。俺は今あんたまのグッズを買いに来てるんだ。俺の中から出て行け。馬。
しかし人の性とは悲しいもので、つい反射的にスタッフに向かって馬越について問い合わせてしまった。
「馬越・・・馬だったんですか?」
スタッフ「誰も馬越のグッズ買ってくれないんですよ〜!写真とかも全然撮っていいですよ!」
論点はそこじゃない。僕が今聞きたいのはそんなわかりきったことじゃない。僕は今あんたまのグッズを買いに来ている。でも馬越が頭から離れない。だから正気を取り戻す為に「馬越健太郎は馬だったんですね」に対する答えが欲しい。ただ一言「馬だったんです」と言ってくれるだけでいいのに。いいのにも関わらず、
あれよあれよと言う間に馬越と記念撮影する流れになり、「アタシもセクシーさなら負けてられないわよ」と対抗してセクシーポーズを取る僕。これこそが僕が馬越に対して心底動揺していた証拠である。そうじゃなきゃ企業ブースでこんなことしない。その場にいた方々のウケは取れたのでよかったものの(一番笑ってたのはスタッフさんだったが)、もしここでスベってたらこの歳で心に消えない傷を負うところであった。
動揺でフラつく足を殴りつけながら、とにもかくにも目当ての買い物を終えたところで、スタッフさんが買い物袋にこんな紙を忍ばせていることに気づく。馬越のプロフィールが記載された履歴書であった。
ケンタウロスの平均を知らないが、納得の体重である。300kg。どすこい。ちなみに力士の平均体重は160kgほど。免許・資格欄に英検4級とあるので、高校を卒業したかどうかは怪しいところだ。他にもツッコミたいところはたくさんあるが、そこらへんはこの記事を読み終えた後でゆっくりと、自分の中でツッコんで欲しい。というのも、この記事の本題はここからなのである。
履歴書の裏にはQRコードがポツリと記載されていた。
恐ろしいかな、現場にいた人間には、「あとでいいや」とか、「どうせホームページに繋がってんだろ」とか、そういった発想は一切湧かなかったのである。「今すぐこれを見なければいけない、1秒でも早くこの先にある真実に辿り着かなければならない」という病的な使命感に駆られたのだ。世間一般ではこれを洗脳という。
とにかくその場にいた誰よりも動揺していた僕は、西ホールの喫煙所へと移動して、煙草に火をつけた。落ち着くんだ。別のものに依存しろ。頭を冷やせ。
ニコチンが脳に行き渡り、少しばかり、脳がハッキリした。細胞が情報を整理し始める。
まず、僕は動揺している。この動揺をなんとか沈めたい。というか、僕は何故動揺しているのか、その原因を知りたい。この感情は何なのか?名前が欲しい。ただその為には、目の前にあるQRコードを読み込み、襲い来る情報の波を全て受け止めてからでなければならない。今無理に結論づけてもそれは無駄になる可能性がある。
そして結果的にこれは「真実 」では無かった。これから襲い来る「馬越健太郎という概念」の、ほんの一端、片鱗だったのである。
では、QRコードの先にあった動画を見て欲しい。
ドッチッタッチッドッチッタッチッ
馬馬馬越 馬馬馬越 馬馬馬越健太郎
Yeah!
path!
馬馬馬越 馬馬馬越 馬馬馬越健太郎
俺は天才俳優「馬越」
知らねぇ奴はモグリ
夢見よう俺とファンタジー
お前と感じるシンパシー
馬馬馬越 馬馬馬越 馬馬馬越健太郎
こんな時代だお前ら
いつだってそう歌えば
見えてくるだろ光が
どこまでも行けるフォーエバー
馬馬馬越 馬馬馬越 馬馬馬越健太郎
この企業頭おかしいんじゃねぇかな・・・
純粋に応援してた僕が馬鹿だったのかな・・・
何?知らねぇ奴はモグリって。知らねぇよ。誰だよお前。当時のフォロワー数200くらいだろ。
なんなのこの男は。突然現れたと思ったら?下半身が馬で?体重300kgで?馬馬馬越?
?
??????
なんだこいつ・・・面白いな・・・
面白い・・・面白い?
ひょっとしてこいつ面白いんじゃないか?
僕が今の今まで動揺してたのは、今までこいつを無視していた事実と、「面白い」という事実が、脳内で戦っていたということなのでは?こいつの面白さと認めたくないという気持ちが脳内で齟齬を起こしてエラーを吐いてたんじゃないか?
俺・・・ひょっとして・・・
馬越のこと・・・推してる・・・?
というのが、コミケと「馬馬馬越」を通じて僕が馬越健太郎について感じことである。もちろんこれが全てではない。例えばあんたまはメジャーデビューが決定しただけで曲が無いのに対し岩本町芸能社から初めて出た曲が馬馬馬越であるとか、言いたいことは沢山ある。ハッキリ言ってこの企業僕が思っている以上に馬鹿なんじゃないか。夏コミの爆死も必然だったのではないか。しかしこれらの事件によって岩本町芸能社をさらに好きになってしまったのも事実である。ファンに対して親切に対応してくれたスタッフさん達の笑顔を思い起こすと少し歪んで見えてきた。なお、最後にリンクを貼るが、僕は自分の気持ちに改めて整理をつける為、家に帰って徹夜で「馬馬馬越」をリミックスした。かえって動揺したが。
☆結論☆
僕が馬越健太郎を通じて抱いた一つの恐ろしい疑念がある。それはもしかして俺達は岩本町芸能社の手のひらの上で踊らされてるんじゃないかというものだ。夏コミの爆死も、炎上も、そこからの逆転劇も、全て計算されていたものだったのではないかと、ほんの少しはあるが、そういった感情を抱かされてしまった。しかしさすがにその可能性は限り無く低く、間違いなくアレは彼女達の努力の成果である。それは断言できる。もちろん前述の馬越健太郎乱入事件などは"仕込み"なのだろうが、要するに、そう信じている僕のようなファンにさえ、そんな悪魔の思考をチラつかせてくるほど、馬越健太郎の存在は恐ろしいものなのである。
馬越健太郎はまさに岩本町芸能社のダークホースだったということで、筆を折る。ありがとうございました。
余談
結局馬越抱き枕は在庫5枚を完売。しかし水は100本以上売れ残ったようですね。ザマァーミロ。僕は2本買った。1000円。
僕はそんな訳わからんところも含めて岩本町芸能社が好きです。あんたま、女優部のみんな、スタッフのみなさん、あと馬越、頑張ってください。応援してます。今回はネタ記事でしたが、僕の純粋な気持ちについては過去記事「拝啓 白藤環さん 鈴木あんずさん」をご参照ください。きっとあんたまに興味を持って頂けると思います。
岩本町芸能社HP
岩本町芸能社withあんたま Twitter
馬馬馬越
馬馬馬越 GF Club Remix
https://twitter.com/grapefruit_uhr/status/946785083582640128
ぼく
https://twitter.com/grapefruit_uhr
拝啓 白藤環さん 鈴木あんずさん
最近推しができた。
「あんたま」こと白藤環と鈴木あんず、そして「女優部」こと日向奈央、栗原桜子、夏目ハルの「岩本町芸能社所属タレント」である。
僕はもちろんあんたまから入ったものの、女優部の方々も等しく好きなので「あんたまにあ(あんたまを応援する気持ちを一片でも抱いている人達を指す)」ではなく「岩本町芸能社er」という2秒で考えたクソ単語を名乗っている。
新年一発目の放送ではたまきの口から「ハードあんたまにあ」としていくつかの名があがり、その中に見事自分も含まれていた訳だが(ありがとうございます)、僕はあくまで岩本町芸能社erである。別に深い意味は無い。僕の人生において気に入った語感は大切にしていきたいというだけだ。
さてこんな記事を読んでいる方には不要なのかもしれないが一応「岩本町芸能社」とは何なのか雑に記しておく。なお先に記しておくがこのブログはそれなりに長くなることが予想される。すでに指が痛い。覚悟されたし。
岩本町芸能社とは2017年の夏コミからその姿を現した、そしてさらに言うと現わしきれなかった企業である。夏コミでフォロワーが1万人越えればメジャーデビューするバーチャルアイドルとして売り出され、蓋を開ければ3日間で400人という見事な結果を記録した。
事前告知を一切行わず爆死した企業、ということで一時期Twitterを騒がせたのをご存知の方も多いだろう。最近では「岩本町芸能社ってあの時の爆死してたとこ!?」という書き込みもよく見るようになった。そうです。その企業です。なお僕がこの結果を皮肉交じりの言葉でここに書き記しているのは、ファンとしてその事実を受け止めるべきだと思っている他に、後述するこの記事の本題に関わる大切な表現だからである。どうか気にしないでほしい。
その後岩本町芸能社は「9月末までにフォロワー1万人を越えればデビュー」という新たな約束を取り付け、再びその歩みを始めた。流石に長くなるので割愛するがとにかく2017年9月24日にこれを達成、メジャーデビューが決定した。
うああ!
余談ではあるが9月24日に秋葉原UDXで行われたフォロワー1万人を達成した際の体験会(VRヘッドセットを通してあんたまとお喋りできる)で、1万人達成直後の体験者は僕であった。正直な話僕はその時あんたまを知ってから日が浅く、体験会参加も3〜4回目くらいの新参(個人の感覚です)だったのだが、とにかくその日の現場は凄かった。残り100人を切ってからの勢いは凄まじく、途中で体験会を中断、カウントダウンを開始し、1万人達成の瞬間には秋葉原UDXの小さな会議場で凄まじい歓声が巻き起こったのである。マネージャーは泣き崩れ、周囲は拍手と「おめでとう」の嵐。僕は完全にその場の空気に触発され、涙腺が緩むのを感じた。そして直後の自分の番で残した言葉がこれである。
「じーえふですが・・・
あの、"涙"で見えないんですよね、
何にも。」
いっそ殺してくれよ。恥ずかしいわ。VRゴーグルつけて推しを目の前にしてる人間なら何か見えてろよ。
しかし涙で視界がボヤけていたのも事実であり、さらに恥ずかしい話この後みんなで「おめでとうございま〜す!」ってやろうとして見事その場の方々に意図が伝わらず失敗した。ある意味1万人達成の事実よりも泣けた。
なお僕が感極まって大変恥ずかしい事態になっている動画はYoutubeのアーカイブにバッチリ残っており、なんならその後投稿された1万人達成の5分ダイジェストにて字幕がつき、さらにあんたまフォロワー1万人達成までの軌跡をまとめた動画で再び出演を果たし、極めつけにSHOWROOMなどでは生放送以外の時間はその動画が自動的に流れる仕様になっていた。嬉しいけど社会的に死にませんか?ある意味これらの事態が僕を岩本町芸能社の犬にさせたと言っても過言ではないかもしれない。
泣き崩れる丸茂マネージャー。エモい。
なんにも見えない時の僕。はっはっ!
ようやく本題に入る。
12月、あんたまにクリスマスプレゼントを贈ると彼女達からメッセージカードが返ってくるというファンからしてみればトチ狂うレベルの素晴らしい企画があった。しかし僕はアイドルにプレゼントなど送ったことがない。色々悩んだ末に仕事で使えれば良いなということでイヤホンの分岐ケーブルと、1万人達成の際に作ったファンソングの音源をCDに焼いて用意した。そして、最後に「ファンレターを書こう」と思い立った。覚えている方もいらっしゃるかもしれないが、クリスマス放送で送ったプレゼントを紹介してもらった際、たまきが「じーえふさんのメッセージカードが凄い感動的だった」と言っていたアレである。
実際に送られてきたクリスマスカード。ステッカーやフォトカードなども全てこのファイルに入れてあります
結論から言うと、ファンレターの文面はワードで書き起こして印刷した後にデータを削除した。自分でも何故そうしたのかよくわからないが、少し小っ恥ずかしかったのと、ファンレターは応援の気持ちを伝える為のものであって、そのログを自分が持っていることに大して意味を感じなかったのだと思う。
あれから1ヶ月近く過ぎ、ファンレター何を書いて送ったのか自分でもよく覚えていないのだが、ただ一つだけ確かに覚えている部分がある。
2017年8月から活動を始めた岩本町芸能社、あんたま。
最初のコミケは大爆死。
Twitterは炎上。
結果的にフォロワーは増えたが、残る数千人の壁。
活動手段は体験会及び生放送のみ。
全国を回って行われた連日の体験会。
そして全国行脚の中断。
確かに、マネージャーやスタッフさんの頑張りはよく見えた。しかし現実は残酷であり、プロデュース側として至らなかった部分は多々あっただろう。
みんな大変だったろうと、無責任ながら思う。
しかし、考えてみて欲しいのだが、というか、考えなくてもわかると言われそうなのだが、改めて想像して頂きたい。
その渦中で一番辛かったのはやはりあんたまの二人だったのではないだろうか。
二人の女子高生がアイドルを目指す、その決断すら僕には真似できない立派なものである。そして同時に不安も多かったと思う。アイドルという現場、さらに言えばバーチャルアイドルという先進的な難しいステージにおいて、彼女達をエスコートするのは言うまでもなく大人の仕事だ。酷なことを言うが、それが至らなかった結果が夏コミである。みなさんは当時の二人の気持ちを考えたことがあるだろうか。僕には想像もつかないほどの不安があったのではないか。このままじゃダメと、わかっていても、自分の力だけではどうしようもならない。抱いた夢が、たった3日で終わってしまう。スタートラインにすら立てない、不安と、恐怖。
しかし、
彼女達がその不安や恐怖を、弱みとして我々ファンに対して明確に見せたことがあっただろうか?
少なくとも、僕の見た限りでは、無かった。
二人はいつでも明るく、いつも通りに、振る舞ってみせてくれた。
生放送に行けば、必ず名前を呼んでくれた。
その可愛らしい姿を、会話を、見せてくれた。
その姿勢こそが、アイドルではないだろうか。
だから僕は彼女達を応援する。
彼女達は、我々ファンにとって紛れもなくアイドルなのだから。
・・・といった内容を書いて送った。これだけのことを書いていればデータを削除してしまったのもご理解頂けるだろう。
長くなったので、ここらへんで〆ることにする。もちろん僕が彼女達を応援する理由はこれだけではない。自分でいうのも何だが自分は偏屈な人間なので、夏コミの失敗とかそこらへんのダメなとこも含めて好きだったりする。むしろこの点の方が共感できる方が多いかと思う。しかしこういった「アイドルとしての二人」についても、少し考えてみてほしい。そうすれば、例えそれが妄想であったとしても、今以上にあんたまのことを好きになれるはずである。巷で話題のバーチャルYoutuberには無い良さが、きっと見つかる。
稚拙な文章力ゆえに、途中主語が大きくなってしまったりしたが、どうかご容赦頂きたい。
そして最後に、過程はどうあれ、今目の前にある結果を手繰り寄せたのは間違いなく丸茂マネージャーを始めとしたスタッフの力である。どうかこれからも頑張ってください。
女優部及び馬越についてはまた別の機会に。
お〜わり 昼飯食ってきます
岩本町芸能社HP
岩本町芸能社withあんたま Twitter
ぼく
https://twitter.com/grapefruit_uhr